桃核承気湯(とうかくじょうきとう)とは?
桃核承気湯は、主に女性特有の症状や便秘を改善する効果がある日本の伝統的な漢方薬です。比較的体力があり、のぼせやすく、便秘しがちな方に適しています。
どんな症状に効くの?
以下のような症状がある人におすすめです:
- 月経不順
- 月経困難症
- 月経時や産後の精神不安
- 腰痛
- 便秘
- 高血圧に伴う症状(頭痛、めまい、肩こり)
使い方
- 通常、大人は1日7.5gを2~3回に分けて飲みます。
- 食事の前か、食事と食事の間に飲むのがよいでしょう。
- 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。
注意点
- 自分の体質や症状に合っているか確認しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
- カンゾウという生薬が含まれているため、血清カリウム値や血圧に影響を与える可能性があります。
- ダイオウという生薬が含まれているため、下痢作用には個人差があります。用法・用量に注意しましょう。
- 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、含有生薬の重複に注意しましょう。特に、ダイオウを含む製剤との併用には注意が必要です。
こんな人は使用に注意
- 下痢や軟便がある方(症状が悪化する可能性があります)
- 胃腸が非常に弱い方(食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢などが起こる可能性があります)
- 体力が著しく衰えている方(副作用が出やすくなる可能性があります)
- 妊婦または妊娠の可能性がある方(使用を避けることが望ましいです)
- 授乳中の方(赤ちゃんの下痢に注意が必要です)
小児への使用
小児を対象とした臨床試験は行われていないため、使用する場合は医師又は薬剤師に相談しましょう。
桃核承気湯の特徴
桃核承気湯は、東洋医学で「瘀血」と呼ばれる状態を改善します。これは、血液の滞りによって引き起こされる様々な症状を指します。
主な生薬の効果:
- 桃仁(トウニン):血液の滞りを改善し、月経トラブルを和らげます
- 桂皮(ケイヒ):体を温め、血行を促進します
- 大黄(ダイオウ):便秘を改善し、腸内環境を整えます
- 芒硝(ボウショウ):腸内の水分を調整し、便通を促します
これらの生薬の組み合わせにより、女性特有の症状や便秘を改善する効果があります。
まとめ
桃核承気湯は、月経トラブルや便秘、高血圧に伴う症状に効果がある漢方薬です。特に、のぼせやすく便秘しがちな方におすすめです。
当薬局での価格
3包 300円(税込)
21包 1,700円(税込)