小建中湯とは?
小建中湯(しょうけんちゅうとう)は、日本の伝統的な漢方薬の一つです。主に虚弱体質の改善や、様々な身体的・精神的症状の緩和に用いられます。「小建中」という名前は、「小さな(軽度の)中焦(胃腸)を建て直す」という意味を持ちます。
どんな症状に効果がある?
以下のような症状や状態がある方におすすめです:
- 体質虚弱で疲労しやすい
- 血色が優れない
- 腹痛
- 動悸
- 手足のほてりや冷え
- 頻尿および多尿
- 小児虚弱体質
- 疲労倦怠
- 神経質
- 慢性胃腸炎
- 小児夜尿症
- 夜泣き
特に、子どもや体力が低下している方に適しています。
効果
- 虚弱体質の改善
- 疲労感の軽減
- 腹痛の緩和
- 胃腸機能の改善
- 自律神経系の調整
- 夜尿症の改善
- 夜泣きの軽減
- 精神的な落ち着きの促進
使い方
- 通常、大人は1日15.0gを2~3回に分けて飲みます。
- 食前または食間に服用します。
- 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。
注意点
- 患者の体質や症状を考慮して使用しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
- カンゾウ(甘草)が含まれているので、血清カリウム値や血圧値に影響を与える可能性があります。定期的な検査が必要です。
- 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、同じ生薬が重複しないよう注意が必要です。
- 妊婦や妊娠の可能性のある女性は、必ず医師又は薬剤師に相談してから使用しましょう。
- 授乳中の方は、医師又は薬剤師に相談の上、授乳の継続または中止を検討しましょう。
- 小児への使用については、十分な臨床試験データがありませんが、この薬は小児の症状にも使用されます。必ず医師又は薬剤師の指示に従って使用しましょう。
- 高齢者は、一般的に生理機能が低下しているため、減量するなど注意が必要です。
小建中湯の特徴
小建中湯は、虚弱体質を改善し、様々な症状を和らげる効果があります。
主な生薬とその効果:
- 桂皮(ケイヒ):体を温め、血行を改善します。
- 芍薬(シャクヤク):筋肉の緊張を緩和し、痛みを和らげます。
- 大棗(タイソウ):栄養価が高く、体力を補います。
- 甘草(カンゾウ):他の生薬の効果を調整し、抗炎症作用があります。
- 生姜(ショウキョウ):胃腸を温め、消化を助けます。
- 膠飴(コウイ):栄養を補給し、体力を回復させます。
これらの生薬が組み合わさることで、虚弱体質を改善し、様々な症状を和らげる効果が期待できます。
まとめ
小建中湯は、虚弱体質の改善や様々な身体的・精神的症状の緩和に効果的な漢方薬です。特に子どもや体力が低下している方に適していますが、幅広い症状に対応できる漢方薬です。体質改善から具体的な症状の緩和まで、幅広い効果が期待できます。
当薬局での価格
3包 200円(税込)
21包 1,300円(税込)
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