10錠 350円(税込)
100錠 3,000円(税込)
トリメブチンマレイン酸塩錠とは
トリメブチンマレイン酸塩錠は、消化管運動調律剤(しょうかかんうんどうちょうりつざい)という独特なグループのお薬です。
このお薬の最大の特徴は、胃腸の動きを正常なリズムに戻す(調律する)という点です。 普通のお薬は「動きを止める」か「動かす」かのどちらか一方に働くことが多いですが、このお薬は、今の胃腸の状態に合わせて働きを変えてくれます。
-
胃腸が動いていない時(便秘やお腹の張り):動きを活発にします。
-
胃腸が動きすぎている時(下痢や痛み):動きを静めます。
この「ちょうど良い加減にしてくれる」働きにより、下痢にも便秘にも使われる珍しいお薬です。
効果・効能
主に以下の2つの病気や症状に使われます。
1. 慢性胃炎の方
胃の不調(お腹の張り、胃の痛み、吐き気、げっぷ)がある場合に使われます。 胃の動きが悪く、食べ物がいつまでも残っているような不快感を改善します。
2. 過敏性腸症候群(IBS)の方
検査では異常がないのに、ストレスや緊張などで腹痛を伴う便秘や下痢を繰り返してしまう病気です。 このお薬は、腸の動きが不安定なIBSの方にとって、基本的な治療薬の一つとしてよく使われます。
使用方法
症状によって飲む量が少し異なりますが、基本的には1日3回服用します。
-
慢性胃炎の場合: 通常、1回1錠(100mg)を1日3回飲みます(1日合計300mg)。
-
過敏性腸症候群の場合: 通常、1回1〜2錠(100〜200mg)を1日3回飲みます(1日合計300〜600mg)。
-
年齢や症状により、医師が量を調整します。
-
禁忌(飲んではいけない人)
添付文書上、絶対的な禁忌として記載されている項目は少ないですが、以下の方は使用できません。
-
本剤の成分に対し過敏症(アレルギー)を起こしたことがある方
-
過去にこの薬を飲んで発疹やかゆみが出たことがある場合は使用できません。
-
注意事項・副作用
比較的副作用は少なく、長く使われることが多いお薬ですが、以下の点に注意してください。
主な副作用(頻度は低めです)
-
消化器: 便秘、下痢、お腹が鳴る、口が渇く、口の中がしびれる感じなど。
-
精神神経系: 眠気、めまい、だるさ、頭痛。
-
その他: 発疹、動悸、排尿障害など。
-
眠気やめまいが出ることがあるため、車の運転などには注意してください。
-
妊娠中・授乳中の方へ
-
授乳中の方: お薬の成分が母乳に移行することが報告されています。服用中は授乳を中止するか、授乳を続ける場合はお薬を避けるよう検討する必要があります。
-
妊婦さん: 医師が必要と判断した場合のみ処方されます。
トリメブチンマレイン酸塩錠は処方せんなしで購入できるの?(零売について)
結論:購入可能です(条件あり)。
トリメブチンマレイン酸塩錠(医療用)は、「処方箋医薬品」の指定を受けていないため、「零売(れいばい)薬局」という一部の薬局で、薬剤師のカウンセリングを受けた上で処方箋なしで購入することが可能です。
※市販薬(OTC)との違い 実は、ドラッグストアで買える市販薬としても「セレキノンS」などの名前で販売されています(第2類医薬品など)。
-
市販薬: 主に「過敏性腸症候群の再発」向けに販売されており、自分で判断して購入できます。
-
零売(医療用): 医師が使うものと同じお薬です。薬剤師による対面販売が必要です。
当薬局の価格
10錠 350円(税込)
100錠 3,000円(税込)
