大建中湯とは?
大建中湯(だいけんちゅうとう)は、日本の伝統的な漢方薬の一つです。主に腹部の冷えや痛み、膨満感の改善に用いられます。「大建中」という名前は、「大きく(強く)中焦(胃腸)を建て直す」という意味を持ちます。
どんな症状に効果がある?
以下のような症状がある方におすすめです:
- 腹部の冷え
- 腹痛
- 腹部膨満感
- 腸閉塞(術後の腸管麻痺)
- 便秘
- 下痢
- 腸内ガスの増加
特に、お腹が冷えて痛む方や、手術後の腸の動きが悪い方に効果的です。
効果
- 腹部の冷えの改善
- 腹痛の緩和
- 腹部膨満感の軽減
- 腸管運動の促進
- 便秘の改善
- 下痢の改善
- 腸内ガスの減少
使い方
- 通常、大人は1日15.0gを2~3回に分けて飲みます。
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食前または食間に服用します。
- 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。
注意点
- 患者の体質や症状を考慮して使用しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
- 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、同じ生薬が重複しないよう注意が必要です。
- 肝機能障害のある方は、症状が悪化する可能性があるので注意が必要です。
- 妊婦や妊娠の可能性のある女性は、必ず医師又は薬剤師に相談してから使用しましょう。
- 授乳中の方は、医師又は薬剤師に相談の上、授乳の継続または中止を検討しましょう。
- 小児への使用については、十分な臨床試験データがありません。使用する場合は医師又は薬剤師の指示に従いましょう。
- 高齢者は、一般的に生理機能が低下しているため、減量するなど注意が必要です。
大建中湯の特徴
大建中湯は、腹部の冷えや痛み、膨満感を改善する効果があります。
主な生薬とその効果:
- 人参(ニンジン):体力を増進し、胃腸の働きを助けます。
- 乾姜(カンキョウ):体を温め、冷えを改善します。
- 山椒(サンショウ):胃腸を温め、消化を促進します。
- 膠飴(コウイ):栄養を補給し、体力を回復させます。
これらの生薬が組み合わさることで、腹部の冷えや痛み、膨満感を改善する効果が期待できます。
まとめ
大建中湯は、腹部の冷えや痛み、膨満感の改善に効果的な漢方薬です。特に手術後の腸閉塞や慢性的な便秘、下痢に悩む方に適しています。腸管運動を促進し、胃腸の働きを改善する効果があります。
当薬局での価格
3包 300円(税込)
21包 1,800円(税込)