【漢方薬60】桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)

桂枝加芍薬湯（けいしかしゃくやくとう）とは？

桂枝加芍薬湯は、主に腹部膨満感やしぶり腹、腹痛などのお腹の不快感を改善する効果がある日本の伝統的な漢方薬です。

どんな症状に効くの？

以下のような症状がある人におすすめです：

1. 腹部膨満感（お腹が張る感じ）
2. しぶり腹（便意はあるが排便できない）
3. 腹痛
4. 過敏性腸症候群
5. 慢性の下痢や便秘

使い方

• 通常、大人は1日7.5gを2～3回に分けて飲みます。
• 食事の前か、食事と食事の間に飲むのがよいでしょう。
• 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。

注意点

1. 自分の体質や症状に合っているか確認しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
2. カンゾウという生薬が含まれているため、血清カリウム値や血圧に影響を与える可能性があります。
3. 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、含有生薬の重複に注意しましょう。

こんな人は使用に注意

1. 妊婦または妊娠の可能性がある方（医師又は薬剤師に相談が必要です）
2. 授乳中の方（医師又は薬剤師に相談が必要です）
3. 高齢の方（量を減らすなどの注意が必要です）

小児への使用

小児を対象とした臨床試験は行われていないため、使用する場合は医師又は薬剤師に相談しましょう。

桂枝加芍薬湯の特徴

桂枝加芍薬湯は、東洋医学で「腹痛」や「腹満」と呼ばれる状態を改善します。これは、お腹に不快感や痛みがある状態を指します。

主な生薬の効果：

• 桂枝（ケイシ）：体を温め、血行を促進します
• 芍薬（シャクヤク）：腹痛を和らげ、筋肉の緊張を緩和します
• 大棗（タイソウ）：胃腸の働きを整えます
• 生姜（ショウキョウ）：体を温め、胃腸の働きを助けます
• 甘草（カンゾウ）：他の生薬の効果を調和させます

これらの生薬の組み合わせにより、お腹の不快感や痛みを和らげ、腸の動きを整える効果があります。

まとめ

桂枝加芍薬湯は、腹部膨満感やしぶり腹、腹痛などのお腹の不快感に効果がある漢方薬です。特に、過敏性腸症候群や慢性の腸の不調に悩む方におすすめです。

当薬局での価格

3包　250円(税込)

21包　1,800円(税込)