フォリアミン錠とは?
フォリアミン錠は、葉酸(ビタミンB9)を主成分とする薬です。葉酸は体内で重要な役割を果たすビタミンの一種で、特に血液の生成や胎児の正常な発育に欠かせません。
どんな症状や状況に使用されるの?
フォリアミン錠は主に以下のような場合に使用されます:
- 葉酸欠乏症の予防と治療
- 巨赤芽球性貧血の治療
- 妊娠前後の葉酸補給(胎児の神経管閉鎖障害の予防)
- 小児の貧血
- 抗けいれん薬、抗マラリア薬などの副作用対策
- 再生不良性貧血
- 顆粒球減少症
使い方は?
フォリアミン錠の一般的な使用方法は以下の通りです:
- 通常、成人は1日5~20mg、小児は1日5~10mgを服用します
- 1日2~3回に分けて服用します
- 症状や年齢などに応じて、適切な用量を調整します
特徴と効果
- 赤血球の生成促進:
赤血球の材料となる葉酸を補給し、貧血の改善を助けます
- 胎児の健康サポート:
妊娠初期の神経管閉鎖障害のリスクを低減します
- DNA合成の補助:
細胞分裂と成長に必要なDNA合成を助けます
- 副作用対策:
一部の薬の副作用による葉酸欠乏を予防します
注意点
- ビタミンB12欠乏による貧血がある場合:
重度のビタミンB12欠乏がある場合、葉酸単独の投与で神経症状が悪化する可能性があります。また血中の葉酸値を上げることにより、貧血の検査を不正確にしてしまうことがあります。受診される場合には医師・薬剤師に葉酸医薬品を服用していることを必ず伝えましょう。
- 副作用の可能性:
まれに、発疹、かゆみ、胃部不快感などの副作用が報告されています。
気になる症状があれば、すぐに医師に相談しましょう。
- 他の薬との相互作用:
抗てんかん薬など、一部の薬と相互作用がある可能性があります。服用中の薬がある場合は受診時に伝えてください。
- 過剰摂取に注意:
水溶性ビタミンのため過剰摂取であっても速やかに排泄されるため比較的安全ですが、過剰摂取には注意が必要です。
まとめ
フォリアミン錠(葉酸)は、貧血の改善や胎児の健康サポートに重要な役割を果たす医薬品です。主な特徴は以下の通りです:
- 効果:葉酸欠乏症の予防・治療、貧血の改善、胎児の健康サポートなど
- 使用法:1日2~3回に分けて服用(具体的な用量は医師の指示に従う)
- 安全性:水溶性ビタミンのため比較的安全ですが、適切な用量を守ることが重要
- 注意点:ビタミンB12欠乏の見逃しに注意、他の薬との相互作用に注意
当薬局の価格
10錠 450円(税込)