十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)とは?
十全大補湯は、主に体力回復や貧血改善に効果がある日本の伝統的な漢方薬です。病後の体力低下や慢性的な疲労、食欲不振などの症状を改善する効果があります。
どんな人におすすめ?
以下のような症状がある人におすすめです:
- 病気の後で体力が落ちている
- 慢性的な疲労や倦怠感がある
- 食欲が落ちている
- 寝汗をかきやすい
- 手足が冷えやすい
- 貧血がある
効果が期待できる症状
- 病後の体力低下
- 疲労倦怠
- 食欲不振
- 寝汗
- 手足の冷え
- 貧血
使い方
- 通常、大人は1日7.5gを2~3回に分けて飲みます。
- 食事の前か、食事と食事の間に飲むのがよいでしょう。
- 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。
注意点
- 自分の体質や症状に合っているか確認しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
- カンゾウという生薬が含まれているため、血清カリウム値や血圧に影響を与える可能性があります。
- 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、含有生薬の重複に注意しましょう。
こんな人は使用に注意
- 胃腸が非常に弱い方(食欲不振、胃部不快感、吐き気、嘔吐、下痢などが起こる可能性があります)
- 食欲不振、吐き気、嘔吐がある方(症状が悪化する可能性があります)
- 妊婦または妊娠の可能性がある方(医師又は薬剤師に相談が必要です)
- 授乳中の方(医師又は薬剤師に相談が必要です)
- 高齢の方(量を減らすなどの注意が必要です)
小児への使用
小児を対象とした臨床試験は行われていないため、使用する場合は医師又は薬剤師に相談しましょう。
十全大補湯の特徴
十全大補湯は、東洋医学で「気血両虚」と呼ばれる状態を改善します。これは、体の元気(気)と血液(血)の両方が不足している状態を指します。
主な生薬の効果:
- 人参(ニンジン):体力を回復し、免疫力を高める
- 当帰(トウキ):血行を良くし、貧血を改善する
- 芍薬(シャクヤク):痛みを和らげ、筋肉の緊張を緩和する
- 地黄(ジオウ):血液を補い、腎機能を強化する
- 桂皮(ケイヒ):体を温め、血行を促進する
これらの生薬の組み合わせにより、体力を回復させながら、貧血を改善し、全身の機能を高める効果があります。
まとめ
十全大補湯は、病後の体力回復や慢性的な疲労、貧血などに効果がある漢方薬です。特に、体力が低下し、食欲が落ちている方におすすめです。
当薬局での価格
3包 400円(税込)
21包 2,500円(税込)