【胃炎・消化性潰瘍治療剤 】マーズレンS配合顆粒

マーズレンS配合顆粒とは

マーズレンS配合顆粒は、炎症を抑える成分と、組織を修復する成分の2つを組み合わせた「胃炎・消化性潰瘍治療剤」です。

最大の特徴は、「炎症を鎮める」働きと「傷ついた胃を守り修復する」働きのダブル効果を持っている点です。

このお薬は2つの有効成分からできています。

1. アズレンスルホン酸ナトリウム（水溶性アズレン）

   • 植物のカモミールなどに含まれる成分に由来し、綺麗な青色をしています。

   • 荒れた胃の粘膜に直接作用して、炎症を鎮める働きがあります ³。

      

2. L-グルタミン

   • アミノ酸の一種です。

   • 胃の粘膜成分（ヘキソサミンなど）を作る手助けをし、胃の組織修復を促進します 。

      

この2つの成分が協力することで、胃の防御機能を高め、治癒を早める効果が期待できます 。

 

効能・効果

主に、以下の病気による自覚症状（胃の痛み、もたれ、胸焼けなど）や、検査で見られる所見の改善に使われます 。

• 胃潰瘍（いかいよう）

• 十二指腸潰瘍（じゅうにしちょうかいよう）

• 胃炎（いえん）

胃の粘膜がただれたり、傷ついたりしている状態の方に処方されます。

 

使用方法

医師の指示に従うことが大原則ですが、一般的な成人の飲み方は以下の通りです。

•  1日の量: 1.5g ～ 2.0g 

   

•  回数: 1日3回 ～ 4回に分けて飲みます 

   
  
  

  • 年齢や症状によって量は調整されます 。

     

粉薬（顆粒）ですので、お水またはぬるま湯と一緒に服用してください。

 

禁忌（飲んではいけない人）

このお薬の添付文書には、特定の病気を持っているからといって**「絶対に飲んではいけない（禁忌）」という項目は記載されていません。**

比較的安全性の高いお薬と言えますが、以下の場合は注意が必要です。

• 本剤の成分に対して過敏症（アレルギー）を起こしたことがある方

  • 過去にこの薬を飲んで発疹やかゆみが出たことがある場合は、使用できません 。

     

 

注意事項・副作用

比較的副作用は少ないお薬ですが、体質によっては以下の症状が出ることがあります。

 

主な副作用（頻度は稀です）

•  過敏症: 発疹、蕁麻疹（じんましん）、かゆみ 

   

•  消化器: 吐き気、便秘、下痢、お腹の張り、腹痛など 

   

•  その他: 顔が赤くなる（顔面紅潮）など 

   

もし、服用後に体調の変化を感じた場合は、医師や薬剤師に相談してください 。

 

特定の方への注意

•  妊婦さん: 妊娠中の方は、治療の有益性がリスクを上回る場合にのみ処方されます 。

   

•  授乳中の方: 授乳を続けるか、薬を飲む間は授乳を中止するかを医師と相談する必要があります 。

   

•  ご高齢の方: 生理機能が低下していることが多いため、量を減らすなどの調整が必要な場合があります 。

   

マーズレンS配合顆粒は処方せんなしで購入できるの？（零売について）

結論：購入可能です（条件あり）。

マーズレンS配合顆粒は、医療用医薬品ですが、「処方箋医薬品（処方箋が絶対にないと売ってはいけない薬）」という指定を受けていません。そのため、**「零売（れいばい）薬局」**と呼ばれる一部の特別な薬局では、薬剤師のカウンセリングを受けた上で、処方箋なしで購入することが制度上可能です。

ただし、以下の点に注意してください。

• どこでも買えるわけではありません: 一般的なドラッグストアでは購入できず、零売対応を行っている専門の薬局に行く必要があります。

• 受診推奨: 胃の痛みは、背後にピロリ菌感染や他の重大な病気が隠れていることもあります。長く続く症状の場合は、まず病院を受診することをお勧めします。

当薬局の価格

30包　1,000円(税込)

その他：保管について

このお薬は「光」に弱いという性質があります。
光に当たり続けると変色する可能性があるため、開封後は直射日光を避け、引き出しの中など光の当たらない場所で室温保存してください。