小青竜湯(しょうせいりゅうとう)とは?
小青竜湯は、主に鼻炎や喘息などの呼吸器系の症状を改善する効果がある日本の伝統的な漢方薬です。特に、水っぽい症状(水様の痰や鼻水など)を伴う場合に効果的です。
どんな症状に効くの?
以下のような症状がある場合に効果が期待できます:
水様の痰
水様の鼻汁(鼻水)
鼻づまり
くしゃみ
ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴
咳
涙が出る
効果が期待できる疾患
気管支炎
気管支喘息
鼻炎
アレルギー性鼻炎
アレルギー性結膜炎
感冒(かぜ)
使い方
通常、大人は1日9.0gを2~3回に分けて飲みます。
食事の前か、食事と食事の間に飲むのがよいでしょう。
年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。
注意点
自分の体質や症状に合っているか確認しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
カンゾウという生薬が含まれているため、血清カリウム値や血圧に影響を与える可能性があります。
他の漢方薬と一緒に飲む場合は、含有生薬の重複に注意しましょう。
こんな人は使用に注意
病後の回復期や体力が著しく衰えている方
胃腸が非常に弱い方
食欲不振、吐き気、嘔吐がある方
汗をかきやすい方
心臓病(狭心症、心筋梗塞など)がある方や既往歴のある方
重度の高血圧の方
排尿障害のある方
甲状腺機能亢進症の方
重度の腎臓病のある方
妊婦または妊娠の可能性がある方(医師又は薬剤師に相談が必要です)
授乳中の方(医師又は薬剤師に相談が必要です)
高齢の方(量を減らすなどの注意が必要です)
小児への使用
小児を対象とした臨床試験は行われていないため、使用する場合は医師又は薬剤師に相談しましょう。
小青竜湯の特徴
小青竜湯は、東洋医学で「水毒」と呼ばれる状態を改善します。これは、体内の水分代謝が乱れて、水っぽい症状が出ている状態を指します。
主な生薬の効果:
麻黄(マオウ):発汗作用があり、喘息や鼻づまりを改善
桂皮(ケイヒ):体を温め、水分代謝を促進
半夏(ハンゲ):痰を取り、むかつきを抑える
五味子(ゴミシ):咳を抑え、喘息を改善
これらの生薬の組み合わせにより、水っぽい症状を改善し、呼吸器系の不調を和らげる効果があります。
まとめ
小青竜湯は、鼻炎や喘息などの呼吸器系の症状、特に水っぽい症状を伴う場合に効果的な漢方薬です。アレルギー症状の改善にも期待できますが、体質や状態によっては注意が必要な場合があります。使用する際は、自分の状態をよく確認し、必要に応じて医師や薬剤師に相談しましょう。
当薬局での価格
3包 340円(税込)
21包 2,200円(税込)