【漢方薬124】川芎茶調散(センキュウチャチョウサン)

川芎茶調散とは？

川芎茶調散（せんきゅうちゃちょうさん）は、日本の伝統的な漢方薬の一つです。「川芎」は主要な生薬の一つ、「茶調」は茶を調合するという意味を持ちます。主にかぜや頭痛、血の道症の改善に用いられます。

どんな症状に効果がある？

以下の症状に効果があります：

1. かぜ
2. 血の道症（更年期障害に似た症状）
3. 頭痛

特に、かぜに伴う頭痛や、女性特有の不調による頭痛に効果があるとされています。

効果

1. かぜ症状の緩和
2. 頭痛の軽減
3. 血行促進
4. 鎮痛作用
5. 解熱作用
6. 気分の改善

使い方

• 通常、大人は1日7.5gを2～3回に分けて飲みます。
• 食前または食間に服用します。
• 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。

注意点

1. 患者の体質や症状を考慮して使用しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
2. カンゾウ（甘草）が含まれているので、血清カリウム値や血圧値に影響を与える可能性があります。定期的な検査が必要です。
3. 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、同じ生薬が重複しないよう注意が必要です。
4. 胃腸が非常に弱い方、食欲不振、吐き気、嘔吐のある方は注意が必要です。
5. 妊婦や妊娠の可能性のある女性は、必ず医師又は薬剤師に相談してから使用しましょう。
6. 授乳中の方は、医師又は薬剤師に相談の上、授乳の継続または中止を検討しましょう。
7. 小児への使用については、十分な臨床試験データがありません。
8. 高齢者は、一般的に生理機能が低下しているため、減量するなど注意が必要です。

川芎茶調散の特徴

川芎茶調散は、頭痛を中心としたかぜ症状や女性特有の不調を改善する効果があります。

主な生薬とその効果：

• 川芎（センキュウ）：血行を促進し、頭痛を和らげます。
• 細辛（サイシン）：鎮痛作用があり、頭痛を軽減します。
• 甘草（カンゾウ）：他の生薬の効果を調整し、抗炎症作用があります。
• 薄荷（ハッカ）：清涼感があり、頭痛を和らげます。

これらの生薬が組み合わさることで、かぜや頭痛、血の道症を効果的に改善する効果が期待できます。

まとめ

川芎茶調散は、かぜや頭痛、血の道症の改善に効果的な漢方薬です。特に、かぜに伴う頭痛や女性特有の不調による頭痛に適しています。血行を促進し、鎮痛作用や解熱作用があることから、総合的な症状改善が期待できます。

当薬局での価格

3包　300円(税込)

21包　1,800円(税込)

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