桂枝湯(けいしとう)とは?
桂枝湯は、主に体力が衰えたときの風邪の初期症状を改善する効果がある日本の伝統的な漢方薬です。体を温め、発汗を促すことで、風邪の症状を和らげます。
どんな人におすすめ?
- 体力が衰えている
- 風邪の初期症状がある
- 寒気がする
- 軽い発熱がある
- 頭痛や関節痛がある
配合生薬
※ツムラの配合生薬を記載しています
本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス 3.0gを含有する。
日局ケイヒ 4.0g
日局シャクヤク 4.0g
日局タイソウ 4.0g
日局カンゾウ 2.0g
日局ショウキョウ 1.5g
葛根湯からマオウとカッコンを除いた処方になっています。
葛根湯からマオウのみを除いた処方は桂枝加葛根湯です。
主な生薬の効果:
- 桂皮(ケイヒ):血行を促進し、痛みや熱をとる
- 芍薬(シャクヤク):痛みを和らげ、筋肉の緊張をほぐす
- 大棗(タイソウ):胃腸の働きを整える
- 生姜(ショウキョウ):体を温め、胃腸の働きを助ける
- 甘草(カンゾウ):他の生薬の効果を調和させる
これらの生薬の組み合わせにより、体を温めて、風邪の初期症状を改善する効果があります。
桂枝湯の特徴
桂枝湯は、東洋医学で「太陽病の初期」と呼ばれる状態を改善します。これは、風邪の初期段階で、体表に邪気(病気の原因)が留まっている状態を指します。
マオウが含まれないため、体力がない方、虚弱体質の方やお子さんなどでも使いやすい処方になっています。
効果が期待できる症状
- 風邪の初期症状
- 軽い発熱
- 寒気
- 頭痛
- 関節痛
- 微熱
使い方
- 通常、大人は1日7.5gを2~3回に分けて飲みます。
- 食事の前か、食事と食事の間に飲むのがよいでしょう。
- 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。
注意点
- 自分の体質や症状に合っているか確認しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
- カンゾウという生薬が含まれているため、血清カリウム値や血圧に影響を与える可能性があります。
- 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、含有生薬の重複に注意しましょう。
こんな人は使用に注意
- 妊婦または妊娠の可能性がある方(医師又は薬剤師に相談が必要です)
- 授乳中の方(医師又は薬剤師に相談が必要です)
- 高齢の方(量を減らすなどの注意が必要です)
まとめ
桂枝湯は、体力が衰えたときの風邪の初期症状に効果がある漢方薬です。体を温めて発汗を促すことで、風邪の症状を和らげます。
当薬局での価格
3包 250円(税込)
21包 1,700円(税込)