【漢方薬134】桂枝加芍薬大黄湯(ケイシカシャクヤクダイオウトウ)

桂枝加しゃく薬大黄湯とは？

桂枝加しゃく薬大黄湯（けいしかしゃくやくだいおうとう）は、日本の伝統的な漢方薬の一つです。主に腸の不調を改善するために用いられ、特に比較的体力のない人向けの処方です。

どんな症状に効果がある？

以下のような症状がある方におすすめです：

1. 腹部膨満感
2. 腸内の停滞感
3. 腹痛
4. 急性腸炎
5. 大腸カタル
6. 常習便秘
7. 宿便
8. しぶり腹

効果

1. 腹部膨満感の軽減
2. 腸内の停滞感の改善
3. 腹痛の緩和
4. 便秘の改善
5. 腸の蠕動運動の促進
6. 腸内環境の改善

使い方

• 通常、大人は1日7.5gを2～3回に分けて飲みます。
• 食前または食間に服用します。
• 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。

注意点

1. 患者の体質や症状を考慮して使用しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
2. カンゾウ（甘草）が含まれているので、血清カリウム値や血圧値に影響を与える可能性があります。定期的な検査が必要です。
3. 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、同じ生薬が重複しないよう注意が必要です。特にダイオウを含む製剤との併用には注意が必要です。
4. ダイオウの下痢作用には個人差があるので、用法・用量に注意しましょう。
5. 下痢や軟便のある方、胃腸が非常に弱い方は注意が必要です。
6. 妊婦や妊娠の可能性のある女性には投与しないことが望ましいです。
7. 授乳中の方は、医師又は薬剤師に相談の上、授乳の継続または中止を検討しましょう。
8. 小児への使用については、十分な臨床試験データがありません。
9. 高齢者は、一般的に生理機能が低下しているため、減量するなど注意が必要です。

桂枝加しゃく薬大黄湯の特徴

桂枝加しゃく薬大黄湯は、腸の不調を総合的に改善する効果があります。

主な生薬とその効果：

• 桂枝（ケイシ）：体を温め、血行を促進します。
• 芍薬（シャクヤク）：鎮痛効果があり、腹痛を和らげます。
• 大黄（ダイオウ）：瀉下作用（下痢作用）があり、便秘を改善します。
• 甘草（カンゾウ）：他の生薬の効果を調整し、抗炎症作用があります。

これらの生薬が組み合わさることで、腸の不調を多角的に改善する効果が期待できます。

まとめ

桂枝加しゃく薬大黄湯は、比較的体力のない人の腸の不調を改善するのに効果的な漢方薬です。腹部膨満感、腸内の停滞感、腹痛などの症状を和らげ、便秘の改善にも効果があります。

当薬局での価格

3包　300円(税込)

21包　1,800円(税込)

※お取り寄せ