5mg 10錠 300円(税込)
10mg 10錠 400円(税込)
100錠 3,500円(税込)
ドンペリドン錠とは
ドンペリドン錠は「消化管運動改善剤(しょうかかんうんどうかいぜんざい)」と呼ばれるグループのお薬です。
簡単に言うと、「動きの悪くなった胃腸を元気に動かし、吐き気を止めるお薬」です。
どうやって効くの?
胃腸の運動は「ドパミン」という物質によってブレーキがかかってしまうことがあります。ドンペリドンはこのブレーキ(ドパミン受容体)をブロックすることで、胃腸の動きを活発にします。 また、脳にある「吐き気を感じるスイッチ(CTZ)」にも作用して、吐き気を直接抑える働きもあります。
効能・効果
大人と子供で少し使い方が異なりますが、主に以下の症状を改善するために使われます。
大人の場合
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慢性胃炎、胃下垂などによる、吐き気、嘔吐、食欲不振、腹部膨満感(お腹の張り)、胸やけ
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抗がん剤やパーキンソン病の薬(レボドパ製剤)を飲んだ時の吐き気止め
お子様の場合(小児)
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周期性嘔吐症(自家中毒)
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上気道感染症(風邪など)に伴う吐き気
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抗がん剤使用時の吐き気
胃の動きが悪くて食べ物がいつまでも残っているような感じがする方や、風邪でお腹に来て吐いてしまうお子様によく処方されます。
使用方法
食前(食事の20〜30分前)に飲むのが最大のポイントです。
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一般的な成人: 1回10mg(10mg錠なら1錠、5mg錠なら2錠)を、1日3回食前に飲みます。
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お子様: 体重に合わせて量が細かく決められています(1日3回食前)。
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※お子様(特に3歳以下)は7日以上の連用を避けることとされています。
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なぜ「食前」なの?
このお薬は、食事の前に飲んで胃の動きを良くしておくことで、後から入ってくる食べ物の消化を助けます。また、食後に飲むと吸収が悪くなることがあるため、食前の服用が推奨されています。
禁忌(飲んではいけない人)
以下の方はこのお薬を使用できません。
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このお薬の成分でアレルギーを起こしたことがある方
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消化管出血、機械的イレウス(腸閉塞)、消化管穿孔(胃腸に穴が開いている)のある方
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胃腸を無理に動かすと症状が悪化する恐れがあるためです。
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プロラクチン分泌性の下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)のある方
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脳下垂体という部分に特定の腫瘍がある場合、ホルモンバランスに影響を与えるため使用できません。
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注意事項・副作用
比較的安全なお薬ですが、稀に以下のような症状が出ることがあります。
注意すべき副作用
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ホルモンバランスの変化: 女性化乳房(男性の胸が膨らむ)、乳汁分泌(お乳が出る)、生理不順など。
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錐体外路症状(すいたいがいろしょうじょう): 手足が震える、体がこわばる、首が後ろに反る、目が上を向くなどの症状。
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※特にお子様(1歳以下の乳児)や、高齢者で起こりやすいとされています。
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その他: 下痢、眠気、めまい、ふらつきなど。
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眠気やめまいが出ることがあるため、自動車の運転等には注意が必要です。
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飲み合わせの注意
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制酸剤・胃薬: ガスターなどのH2ブロッカーや、強力な胃酸を抑える薬と一緒に飲むと、ドンペリドンの効き目が弱くなることがあります(胃酸が弱いと吸収されにくくなるため)。飲む時間をずらすなどの工夫が必要です。
妊婦・授乳婦さんへ
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授乳中の方: 安全性は高いお薬ですが、お薬の成分が母乳に移行するため、服用中は授乳を中止するか、服用を避けることが望ましいとされています。
ドンペリドン錠は処方せんなしで購入できるの?
ドンペリドン錠は零売薬局などで処方せんなしで購入可能です。
ドンペリドン錠は、「処方箋医薬品以外の医薬品」に分類されます。
※ただし、市販薬(ドラッグストアで買える薬)としては販売されていません。また、薬局により取り扱いが異なる場合がありますので、ご確認ください。
当薬局での価格
5mg 10錠 300円(税込)
10mg 10錠 400円(税込)
100錠 3,500円(税込)
症状が続く場合や激しい腹痛がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診してください。
