大防風湯とは?
大防風湯(だいぼうふうとう)は、日本の伝統的な漢方薬の一つです。主に関節の痛みやこわばり、特に下肢の関節症状の改善に用いられます。「大防風」という名前は、強力な「防風」(ぼうふう)という生薬を使用していることに由来します。
どんな症状に効果がある?
以下のような症状がある方におすすめです:
- 関節の腫れと痛み
- 麻痺
- 関節の強直(こわばり)
- 下肢の関節リウマチ
- 慢性関節炎
- 痛風
特に、下半身の関節症状が強い場合に効果的です。
効果
- 関節の痛みの軽減
- 腫れの改善
- 関節の可動域の向上
- 麻痺症状の緩和
- 痛風発作の予防と緩和
使い方
- 通常、大人は1日10.5gを2~3回に分けて飲みます。
- 食前または食間に服用します。
- 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。
注意点
- 患者の体質や症状を考慮して使用しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
- カンゾウ(甘草)が含まれているので、血清カリウム値や血圧値に影響を与える可能性があります。定期的な検査が必要です。
- 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、同じ生薬が重複しないよう注意が必要です。特にブシを含む製剤との併用には注意が必要です。
- 体力が充実している方、暑がりでのぼせやすい方、胃腸が弱い方は注意が必要です。
- 妊婦や妊娠の可能性のある女性には投与しないことが望ましいです。
- 授乳中の方は、医師又は薬剤師に相談の上、授乳の継続または中止を検討しましょう。
- 小児への使用は慎重に行う必要があります。ブシ末が含まれているためです。
- 高齢者は、一般的に生理機能が低下しているため、減量するなど注意が必要です。
大防風湯の特徴
大防風湯は、関節の痛みやこわばりを改善する効果があります。
主な生薬とその効果は以下の通りです:
- 防風(ボウフウ):痛みや痺れを和らげます。
- 黄耆(オウギ):体力を補い、免疫力を高めます。
- 当帰(トウキ):血行を促進し、痛みを和らげます。
- 川芎(センキュウ):血行を促進し、痛みを和らげます。
- ブシ末:体を温め、痛みを和らげます。
- 甘草(カンゾウ):他の生薬の効果を調整し、抗炎症作用があります。
これらの生薬が組み合わさることで、関節の痛みやこわばりを改善する効果が期待できます。
まとめ
大防風湯は、関節の痛みやこわばり、特に下肢の関節症状の改善に効果的な漢方薬です。リウマチや痛風など、慢性的な関節の問題に悩む方に適しています。
当薬局での価格
お取り寄せ