清肺湯とは?
清肺湯(せいはいとう)は、日本の伝統的な漢方薬の一つです。主に痰の多い咳の症状改善に用いられます。「清肺」とは、肺を清めるという意味を持ちます。
どんな症状に効果がある?
主に以下の症状に効果があります:
- 痰の多い咳
- 気管支炎
- 慢性の咳
特に、痰が粘り気があって出しにくい場合に適しています。
効果
- 痰の排出促進
- 咳の軽減
- 気管支の炎症抑制
- 呼吸器系の不快感改善
使い方
- 通常、大人は1日9.0gを2~3回に分けて飲みます。
- 食前または食間に服用します。
- 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。
注意点
- 患者の体質や症状を考慮して使用しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
- カンゾウ(甘草)が含まれているので、血清カリウム値や血圧値に影響を与える可能性があります。定期的な検査が必要です。
- サンシシを含むため、長期使用(多くは5年以上)で大腸に異常をきたす可能性があります。長期使用する場合は定期的に検査を受けましょう。
- 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、同じ生薬が重複しないよう注意が必要です。
- 胃腸が弱い方、食欲不振、吐き気、嘔吐のある方は注意が必要です。
- 妊婦や妊娠の可能性のある女性は、必ず医師又は薬剤師に相談してから使用しましょう。
- 授乳中の方は、医師又は薬剤師に相談の上、授乳の継続または中止を検討しましょう。
- 小児への使用については、十分な臨床試験データがありません。
- 高齢者は、一般的に生理機能が低下しているため、減量するなど注意が必要です。
清肺湯の特徴
清肺湯は、痰の多い咳を改善する効果があります。
主な生薬とその効果:
- 麦門冬(バクモンドウ):咳を鎮め、肺を潤します。
- 桑白皮(ソウハクヒ):痰を取り除き、咳を抑えます。
- 枇杷葉(ビワヨウ):肺を潤し、咳を鎮めます。
- 山梔子(サンシシ):熱を冷まし、炎症を抑えます。
- 甘草(カンゾウ):他の生薬の効果を調整し、抗炎症作用があります。
これらの生薬が組み合わさることで、痰の多い咳を改善する効果が期待できます。
まとめ
清肺湯は、痰の多い咳の症状改善に効果的な漢方薬です。痰を出しやすくし、咳を軽減する働きがあります。特に粘り気のある痰で悩んでいる方に適しています。
当薬局での価格
3包 400円(税込)
21包 2,000円(税込)