【漢方薬88】二朮湯(ニジュツトウ)

二朮湯とは？

二朮湯（にじゅつとう）は、日本の伝統的な漢方薬の一つです。主に五十肩（肩関節周囲炎）の症状改善に用いられます。「二朮」とは、白朮（びゃくじゅつ）と蒼朮（そうじゅつ）という2つの生薬を指します。

どんな症状に効果がある？

主に以下の症状に効果があります：

1. 五十肩（肩関節周囲炎）
   • 肩の痛み
   • 肩の動きの制限
   • 肩のこわばり

特に、肩に水分がたまりやすく、むくみがある場合に適しています。

効果

1. 肩の痛みの軽減
2. 肩の可動域の改善
3. 肩のこわばりの軽減
4. むくみの改善
5. 血行促進
6. 炎症の抑制

使い方

• 通常、大人は1日7.5gを2～3回に分けて飲みます。
• 食前または食間に服用します。
• 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。

注意点

1. 患者の体質や症状を考慮して使用しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
2. カンゾウ（甘草）が含まれているので、血清カリウム値や血圧値に影響を与える可能性があります。定期的な検査が必要です。
3. 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、同じ生薬が重複しないよう注意が必要です。
4. 妊婦や妊娠の可能性のある女性は、必ず医師又は薬剤師に相談してから使用しましょう。
5. 授乳中の方は、医師又は薬剤師に相談の上、授乳の継続または中止を検討しましょう。
6. 小児への使用については、十分な臨床試験データがありません。
7. 高齢者は、一般的に生理機能が低下しているため、減量するなど注意が必要です。

二朮湯の特徴

二朮湯は、五十肩の症状を改善する効果があります。

主な生薬とその効果：

• 白朮（ビャクジュツ）：水分代謝を改善し、むくみを軽減します。
• 蒼朮（ソウジュツ）：利水作用があり、むくみを改善します。
• 当帰（トウキ）：血行を促進し、痛みを和らげます。
• 芍薬（シャクヤク）：鎮痛効果があり、筋肉の緊張を緩和します。
• 甘草（カンゾウ）：他の生薬の効果を調整し、抗炎症作用があります。

これらの生薬が組み合わさることで、五十肩の症状を改善する効果が期待できます。

まとめ

二朮湯は、五十肩（肩関節周囲炎）の症状改善に効果的な漢方薬です。肩の痛み、動きの制限、こわばりを和らげる働きがあります。特に肩にむくみがある場合に適しています。

当薬局での価格

3包　280円(税込)

21包　1,800円(税込)