【漢方薬59】治頭瘡一方(ヂヅソウイッポウ)

治頭瘡一方（ぢづそういっぽう）とは？

治頭瘡一方は、主に湿疹やくさ（おでき）を改善する効果がある日本の伝統的な漢方薬です。特に乳幼児の湿疹にも使用されます。

どんな症状に効くの？

以下のような症状がある人におすすめです：

1. 湿疹
2. くさ（おでき）
3. 乳幼児の湿疹
4. 皮膚の炎症
5. にきび

使い方

• 通常、大人は1日7.5gを2～3回に分けて飲みます。
• 食事の前か、食事と食事の間に飲むのがよいでしょう。
• 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。

注意点

1. 自分の体質や症状に合っているか確認しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
2. カンゾウという生薬が含まれているため、血清カリウム値や血圧に影響を与える可能性があります。
3. ダイオウという生薬が含まれているため、下痢作用には個人差があります。用法・用量に注意しましょう。
4. 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、含有生薬の重複に注意しましょう。特に、ダイオウを含む製剤との併用には注意が必要です。

こんな人は使用に注意

1. 下痢や軟便がある方（症状が悪化する可能性があります）
2. 胃腸が非常に弱い方（食欲不振、胃部不快感、吐き気、腹痛、下痢などが起こる可能性があります）
3. 食欲不振、吐き気、嘔吐がある方（症状が悪化する可能性があります）
4. 体力が著しく衰えている方（副作用が出やすくなる可能性があります）
5. 妊婦または妊娠の可能性がある方（使用を避けることが望ましいです）
6. 授乳中の方（赤ちゃんの下痢に注意が必要です）
7. 高齢の方（量を減らすなどの注意が必要です）

小児への使用

小児を対象とした臨床試験は行われていませんが、乳幼児の湿疹に使用されることがあります。使用する場合は医師又は薬剤師に相談しましょう。

治頭瘡一方の特徴

治頭瘡一方は、東洋医学で「熱毒」と呼ばれる状態を改善します。これは、体内に余分な熱がこもり、皮膚に炎症が起こっている状態を指します。

主な生薬の効果：

• 大黄（ダイオウ）：解毒作用があり、炎症を抑えます
• 黄芩（オウゴン）：抗炎症作用があり、皮膚の炎症を抑えます
• 黄連（オウレン）：抗炎症作用があり、熱を冷まします
• 山梔子（サンシシ）：解毒作用があり、皮膚の炎症を抑えます

これらの生薬の組み合わせにより、皮膚の炎症を抑え、湿疹やおできの症状を改善する効果があります。

まとめ

治頭瘡一方は、湿疹やおでき、乳幼児の湿疹に効果がある漢方薬です。皮膚の炎症を抑え、症状を改善する効果があります。

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