【漢方薬123】当帰建中湯(トウキケンチュウトウ)

当帰建中湯とは？

当帰建中湯（とうきけんちゅうとう）は、日本の伝統的な漢方薬の一つです。「当帰」は主要な生薬の一つ、「建中」は中焦（胃腸）を建て直すという意味を持ちます。主に疲労や女性特有の症状の改善に用いられます。

どんな症状に効果がある？

以下のような特徴や症状がある方におすすめです：

1. 疲れやすい
2. 血色がすぐれない
3. 月経痛
4. 下腹部痛
5. 痔
6. 脱肛の痛み

特に、体力が低下し、貧血気味で、女性特有の症状や肛門周囲の痛みがある方に適しています。

効果

1. 疲労回復
2. 貧血改善
3. 月経痛の緩和
4. 下腹部痛の軽減
5. 痔の症状改善
6. 脱肛の痛み軽減
7. 血行促進
8. 胃腸機能の改善

使い方

• 通常、大人は1日7.5gを2～3回に分けて飲みます。
• 食前または食間に服用します。
• 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。

注意点

1. 患者の体質や症状を考慮して使用しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
2. カンゾウ（甘草）が含まれているので、血清カリウム値や血圧値に影響を与える可能性があります。定期的な検査が必要です。
3. 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、同じ生薬が重複しないよう注意が必要です。
4. 胃腸が非常に弱い方、食欲不振、吐き気、嘔吐のある方は注意が必要です。
5. 妊婦や妊娠の可能性のある女性は、必ず医師又は薬剤師に相談してから使用しましょう。
6. 授乳中の方は、医師又は薬剤師に相談の上、授乳の継続または中止を検討しましょう。
7. 小児への使用については、十分な臨床試験データがありません。
8. 高齢者は、一般的に生理機能が低下しているため、減量するなど注意が必要です。

当帰建中湯の特徴

当帰建中湯は、疲労回復や女性特有の症状を改善する効果があります。

主な生薬とその効果は以下の通りです：

• 当帰（トウキ）：血行を促進し、貧血を改善します。
• 芍薬（シャクヤク）：鎮痛効果があり、筋肉の緊張を緩和します。
• 大棗（タイソウ）：栄養価が高く、体力を補います。
• 甘草（カンゾウ）：他の生薬の効果を調整し、抗炎症作用があります。

これらの生薬が組み合わさることで、疲労回復や女性特有の症状改善、肛門周囲の痛みを和らげる効果が期待できます。

まとめ

当帰建中湯は、疲労や貧血傾向、月経痛、下腹部痛、痔や脱肛の痛みなど、幅広い症状の改善に効果的な漢方薬です。特に、体力が低下し、貧血気味で、女性特有の症状や肛門周囲の痛みに悩む方に適しています。

当薬局での価格

3包　350円(税込)

21包　1,900円(税込)

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