排膿散及湯とは?
排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)は、日本の伝統的な漢方薬の一つです。「排膿」は膿を排出する、「散」は散らす、「及」は及ぼすという意味を持ち、主に化膿症状の改善に用いられます。
どんな症状に効果がある?
以下のような症状がある方におすすめです:
- 発赤(赤み)
- 腫脹(はれ)
- 疼痛(痛み)
- 化膿症
- 瘍(よう:膿瘍)
- 癤(せつ:おでき)
- 面疔(めんちょう:顔面のにきび)
- その他の癤腫症(せつしゅしょう:化膿性の腫れ物)
特に、皮膚や粘膜の化膿性疾患に適しています。
効果
- 化膿の改善
- 炎症の軽減
- 痛みの緩和
- 腫れの軽減
- 免疫機能の強化
使い方
- 通常、大人は1日7.5gを2~3回に分けて飲みます。
- 食前または食間に服用します。
- 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。
注意点
- 患者の体質や症状を考慮して使用しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
- カンゾウ(甘草)が含まれているので、血清カリウム値や血圧値に影響を与える可能性があります。定期的な検査が必要です。
- 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、同じ生薬が重複しないよう注意が必要です。
- 妊婦や妊娠の可能性のある女性は、必ず医師又は薬剤師に相談してから使用しましょう。
- 授乳中の方は、医師又は薬剤師に相談の上、授乳の継続または中止を検討しましょう。
- 小児への使用については、十分な臨床試験データがありません。
- 高齢者は、一般的に生理機能が低下しているため、減量するなど注意が必要です。
排膿散及湯の特徴
排膿散及湯は、化膿症状を改善し、炎症を抑える効果があります。
主な生薬とその効果:
- 桔梗(キキョウ):痰を取り除き、のどの炎症を抑えます。
- 甘草(カンゾウ):他の生薬の効果を調整し、抗炎症作用があります。
- 芍薬(シャクヤク):鎮痛効果があり、筋肉の緊張を緩和します。
- 川芎(センキュウ):血行を促進し、痛みを和らげます。
これらの生薬が組み合わさることで、化膿症状を効果的に改善する効果が期待できます。
まとめ
排膿散及湯は、化膿を伴う皮膚や粘膜の炎症性疾患の改善に効果的な漢方薬です。特に、おできやにきびなどの化膿性の腫れ物に適しています。炎症を抑え、痛みを和らげ、化膿を改善する働きがあります。
当薬局での価格
3包 300円(税込)
21包 1,800円(税込)