三黄瀉心湯とは?
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)は、日本の伝統的な漢方薬の一つです。「三黄」は3つの黄色い生薬を使用していることを、「瀉心」は心を鎮めるという意味を持ちます。主に、のぼせや便秘、精神的な不安定さを改善するために用いられます。
どんな人におすすめ?
以下のような特徴や症状がある方におすすめです:
- 比較的体力がある
- のぼせ気味である
- 顔面紅潮がある
- 精神的に不安定
- 便秘傾向がある
効果
- のぼせの改善
- 便秘の解消
- 精神的な落ち着き
- 高血圧に伴う症状の緩和
- 出血(鼻血、痔出血)の抑制
- 更年期障害の症状緩和
使い方
- 通常、大人は1日7.5gを2~3回に分けて飲みます。
- 食前または食間に服用します。
- 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。
注意点
- 患者の体質や症状を考慮して使用しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
- 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、同じ生薬が重複しないよう注意が必要です。特にダイオウを含む製剤との併用には注意が必要です。
- ダイオウの下痢作用には個人差があるので、用法・用量に注意しましょう。
- 下痢、軟便、胃腸が弱い方、体力が著しく衰えている方は注意が必要です。
- 妊婦や妊娠の可能性のある女性には投与しないことが望ましいです。
- 授乳中の方は、医師又は薬剤師に相談の上、授乳の継続または中止を検討しましょう。
- 小児への使用については、十分な臨床試験データがありません。
- 高齢者は、一般的に生理機能が低下しているため、減量するなど注意が必要です。
三黄瀉心湯の特徴
三黄瀉心湯は、のぼせや便秘、精神的な不安定さを改善する効果があります。
主な生薬とその効果:
- 大黄(ダイオウ):強い瀉下作用(下痢作用)があり、便秘を改善します。
- 黄芩(オウゴン):抗炎症作用があり、のぼせを抑えます。
- 黄連(オウレン):抗炎症作用があり、精神を落ち着かせます。
これらの生薬が組み合わさることで、のぼせと便秘を改善し、精神的な安定をもたらす効果が期待できます。
まとめ
三黄瀉心湯は、のぼせや便秘、精神的な不安定さを改善するのに効果的な漢方薬です。特に、体力があり、のぼせと便秘に悩む方に適しています。高血圧に伴う症状や更年期障害にも効果があります。
当薬局での価格
3包 310円(税込)
21包 2,000円(税込)