ジルテック錠・セチリジン塩酸塩錠とは
ジルテック錠・セチリジン塩酸塩錠は、第2世代の抗ヒスタミン薬に分類される医薬品です。
抗アレルギー作用と長時間作用が特徴で、眠気などの副作用が比較的少ないとされています。
ザイザル・レボセチリジンと同一成分ですが、セチリジンはRS体混合なのに対して、レボセチリジンは鏡像異性体(光学異性体)のR体のみを抽出したものです。(R体とS体は右手左手の関係)
主な適応症
この薬は以下のようなアレルギー症状に効果を発揮します:
成人と小児(7歳以上)共通:
アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)
蕁麻疹(じんましん)
湿疹・皮膚炎
皮膚そう痒症(皮膚のかゆみ)
成人のみ:
痒疹(かゆみを伴う皮膚病変)
使用方法
成人:通常、1回10mgを1日1回、就寝前に服用します。
小児(7歳以上15歳未満):通常、1回5mgを1日2回、朝食後と就寝前に服用します。
症状に応じて適宜増減されることがありますが、成人の最高投与量は1日20mgとなっています。
作用機序
セチリジン塩酸塩は、体内でアレルギー症状を引き起こすヒスタミンの作用を阻害します。これにより、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみなどのアレルギー症状を和らげます。
特徴
抗アレルギー作用:抗ヒスタミン薬の中でも比較的強い効果を示します。
長時間作用:1日1回の服用で24時間効果が持続します。
眠気が少ない:第2世代の抗ヒスタミン薬は、脳への影響が少なく、眠気などの副作用が比較的軽減されています。
即効性:服用後1時間程度で効果が現れ始めます。
幅広い適応:アレルギー性鼻炎から皮膚疾患まで、様々なアレルギー症状に効果があります。
注意点
自動車運転など:眠気が出ることは少ないですが、個人差があるため、特に服用初期は自動車の運転や機械の操作に注意が必要です。
腎機能障害のある方:医師と相談の上、用量調整が必要な場合があります。
妊婦・授乳婦:安全性が確立していないため、医師と相談の上で使用を決定しましょう。
高齢者:一般に肝臓、腎臓、心臓などの機能が低下していることが多いため、注意して使用する必要があります。
まとめ
ジルテック錠・セチリジン塩酸塩錠は、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹、様々な皮膚疾患に伴うかゆみなどのアレルギー症状を効果的に和らげる薬です。強力な作用と長時間持続する効果が特徴で、1日1回の服用で症状をコントロールできます。また、比較的眠気が少ないため日中の活動に支障をきたしにくいのも利点です。
当薬局の価格
10錠 700円(税込)
先発名:ジルテック錠