2錠 2,500円(税込)
10錠 10,000円(税込)
タダラフィルってなに?
タダラフィルは、勃起不全治療剤に分類される有効成分です。先発品名はシアリスで1錠中にタダラフィル10mgを含むフィルムコーティング錠です。同一成分で前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療薬がありますが、同一成分の別薬剤となっています。
作用のしくみは、性的刺激によって体内で一酸化窒素、つまりNOが局所的に放出されたときに関係します。タダラフィルは、cGMPという物質を分解する酵素であるPDE5を阻害します。その結果、陰茎海綿体のcGMP濃度が上がり、平滑筋がゆるみ、陰茎組織への血流が増えることで勃起が起こりやすくなります。
大事なのは、タダラフィルは「飲めば性的興奮が起こる薬」ではないという点です。添付文書にも、催淫剤または性欲増進剤ではないと明記されています。つまり、性的刺激がある場面で勃起を助ける薬であり、性欲そのものを高める薬ではありません。
効能・効果:どんな人に使うの?
添付文書上の効能または効果は、勃起不全です。具体的には、「満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持が出来ない患者」とされています。
ただし、誰でも気軽に使ってよい薬ではありません。添付文書では、投与に際して、勃起不全やその基礎疾患を診断するために、既往歴の確認や検査を行い、客観的な診断に基づいて臨床上治療が必要な患者に限定すること、とされています。
EDは、加齢やストレスだけでなく、糖尿病、高血圧、脂質異常症、心血管疾患などが関係していることもあります。薬で症状だけを一時的に改善するのではなく、背景にある病気や体調の確認も大切です。
用法・用量
通常、成人には1日1回、タダラフィルとして10mgを性行為の約1時間前に服用するとされています。1日1回までで、服用間隔は24時間以上あける必要があります。
一方で、肝機能や腎機能に問題がある人では用量に制限があります。軽度または中等度の肝障害がある人では10mgを超えないこと、中等度または重度の腎障害がある人では5mgから開始することなどが記載されています。重度の腎障害がある人では5mgを超えないこととされています。
また、代謝酵素のCYP3A4を強く阻害する薬を使用している人では、タダラフィルの血中濃度が上がることがあるため、低用量から開始し、投与間隔を十分にあける必要があります。10mgを使う場合は服用間隔を48時間以上あけ、10mgを超えないこととされています。
食事については、添付文書に「食事の有無にかかわらず投与できる」と記載されています。
禁忌:使ってはいけない方
タダラフィルで特に重要なのが、併用してはいけない薬と使ってはいけない病気の方です。
まず、心臓病のお薬を服用中の人は使えません。具体例として、ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル、リオシグアト(アデムパス)などがあります。これらと併用すると降圧作用が増強し、血圧が過度に下がるおそれがあります。
そのほか、添付文書では、心血管系障害などにより性行為が不適当と考えられる人、不安定狭心症のある人、性交中に狭心症を発現したことがある人、コントロール不良の不整脈、低血圧、コントロール不良の高血圧がある人、最近3か月以内に心筋梗塞の既往がある人、最近6か月以内に脳梗塞・脳出血の既往がある人、重度肝障害のある人、網膜色素変性症の人なども禁忌とされています。
ED治療薬というと「生活改善薬」のように軽く見られがちですが、血圧や心臓に関わる注意点がかなり多い薬です。狭心症の薬、心臓の薬、血圧の薬を使っている人は、自己判断で服用せず、専門の医師・薬剤師にご相談ください。
注意が必要な方
禁忌ではなくても、慎重な確認が必要な人もいます。
添付文書では、陰茎の構造上の欠陥がある人、持続勃起症の素因となりうる疾患がある人、PDE5阻害剤や他のED治療薬を使用中の人、出血性疾患や消化性潰瘍がある人、重度EDの人、コントロールが十分でない高血圧の人などに注意が必要とされています。
高齢者については、一般に生理機能が低下しているとされています。また、健康高齢者と健康若年者にタダラフィル10mgを単回投与した試験では、高齢者のAUCが若年者より約25%高値だったと記載されています。
つまり、高齢の方では薬の効き方や副作用の出方が変わる可能性があります。薬局で購入できるようになった場合でも、持病や服用中の薬、過去の病歴を薬剤師に正確に伝えることが重要です。
飲み合わせに注意が必要な薬・食品
併用禁忌以外にも、併用注意の薬があります。
添付文書では、CYP3A4阻害剤としてケトコナゾール、イトラコナゾール、クラリスロマイシン、テラプレビル、グレープフルーツジュースなどがあります。これらはタダラフィルの血中濃度を上げる可能性があります。
HIVプロテアーゼ阻害剤のリトナビル、インジナビル、サキナビル、ダルナビルなども併用注意です。また、リファンピシン、フェニトイン、フェノバルビタールなどのCYP3A4誘導剤は、タダラフィルの血中濃度を下げる可能性があります。
さらに、α遮断剤や降圧剤、カルペリチド、ベルイシグアトも注意が必要です。タダラフィル自体に血管拡張作用による降圧作用があるため、これらと併用すると血圧低下のリスクが高まる場合があります。
副作用
重大な副作用として、添付文書では過敏症が記載されています。発疹、蕁麻疹、顔面浮腫、剥脱性皮膚炎、Stevens-Johnson症候群などがあらわれることがあります。
その他の副作用としては、潮紅、動悸、ほてり、胸痛、低血圧、霧視、眼の充血、消化不良、悪心、下痢、背部痛、筋痛、頭痛、めまい、鼻閉、疲労、倦怠感などが記載されています。頻度不明のものとして、心筋梗塞、心臓突然死、失神、脳卒中、持続勃起症、勃起の延長なども挙げられています。
特に、勃起が4時間以上続く場合は注意が必要です。添付文書では、4時間以上の勃起の延長または6時間以上続く痛みを伴う持続勃起が外国でごくまれに報告されており、速やかに処置しないと陰茎組織の損傷や勃起機能の永続的な障害につながることがあるため、直ちに医師の診断を受けるよう指導することとされています。
また、急激な視力低下や視力喪失があらわれた場合は服用を中止し、速やかに眼科専門医を受診するよう記載されています。
その他の注意事項
アルコールについては、外国の臨床薬理試験でアルコール血中濃度やタダラフィル血中濃度はいずれも相互に影響を受けなかったものの、高用量のアルコールを飲んだ被験者で、めまいや起立性低血圧が報告されています。お酒を飲みすぎた状態での使用は避けたほうが安全です。
自動車の運転や高所作業などにも注意が必要です。添付文書では、臨床試験でめまいや視覚障害が認められているため、危険を伴う機械操作の際には注意するよう記載されています。
タダラフィル錠10mgは処方せんなしで薬局で購入できる?
2026年5月20日にシアリス(成分:タダラフィル)が要指導医薬品として承認されたことで、今後は薬局やドラッグストアで見かける機会が増える可能性があります。ただし、要指導医薬品は「誰でも自由に買える薬」ではなく、薬剤師による確認と情報提供が必要な薬です。購入時には、服用中の薬、持病、過去の病歴を隠さず伝え、安全に使えるかを確認してもらいましょう。
同時に処方せん医薬品の指定からも限定的に外れており、勃起不全治療薬のタダラフィル10mg製剤が処方せんなしで購入できるようになっています。
当薬局の価格
タダラフィル錠10mg
2錠 2,500円(税込)
10錠 10,000円(税込)
