100mg 10錠 350円(税込)
90錠 3,000円(税込)
実はすごい「代謝」のサポーター。「パンテチン錠」を徹底解説
「コレステロールが高めと言われた」「便秘が続いてお腹が張る」…そんな悩みで病院に行くと、ビタミン剤のような名前の薬を処方されることがあります。それが「パンテチン錠」です。
「ただのビタミン剤でしょ?」と侮るなかれ。実は脂質の代謝を助けたり、腸の動きを良くしたりと、体の中でマルチな活躍を見せるお薬です。 今回は、この「パンテチン錠(パンテチン錠100mg)」について、添付文書の情報をもとにわかりやすく解説します。
パンテチン錠とは
パンテチン錠は、「パントテン酸(ビタミンB5)」というビタミンに関連したお薬(パントテン酸の誘導体)です。
私たちの体の中で「コエンザイムA(CoA)」という重要な物質に変わり、以下のような働きをします。
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脂質の代謝を助ける: 血液中の余分なコレステロールや中性脂肪を分解・排泄しやすくします。
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腸の動きを活発にする: 腸のぜん動運動を促し、排便を助けます。
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皮膚や血液の健康を保つ: 皮膚の栄養代謝や、血小板の機能を改善します。
いわば、体の「代謝機能のサポーター」と言えるお薬です。
効能・効果
ビタミン不足の補給だけでなく、代謝機能を利用して以下の幅広い症状に使われます。
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高脂血症(脂質異常症): コレステロールや中性脂肪が高い方。
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弛緩性便秘(しかんせいべんぴ): 腸の筋力が低下して、動きが悪くなっているタイプの便秘(高齢者や運動不足の方に多いです)。
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急・慢性湿疹: 肌荒れや湿疹が気になる方。
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血液疾患: 血小板数の改善や出血傾向がある場合。
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パントテン酸欠乏症: 消耗性疾患や、甲状腺機能亢進症、妊産婦さんなど、ビタミン(パントテン酸)の消費が激しい時の補給。
使用方法
このお薬は、「何のために飲むか」によって飲む量が大きく異なります。医師の指示に従ってください。
【一般的な成人の目安】
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高脂血症(脂質異常症)の場合
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1日 600mg(6錠) を3回に分けて飲みます。
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弛緩性便秘、血液疾患の場合
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1日 300〜600mg(3〜6錠) を1〜3回に分けて飲みます。
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パントテン酸の補給などの場合
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1日 30〜180mg を1〜3回に分けて飲みます。(※100mg錠の場合は量の調整が必要です)
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※年齢や症状によって増減されます。
禁忌(飲んではいけない人)
添付文書上、「禁忌(絶対に飲んではいけない人)」の項目は特記されていません。 比較的安全性の高いお薬ですが、過去にこのお薬に含まれる成分で過敏症(アレルギー反応) を起こしたことがある方は使用できません。
注意事項・副作用
ビタミンに近い成分なので副作用は少ないですが、お腹に作用するため以下の症状が出ることがあります。
主な副作用
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消化器: 下痢・軟便(0.1〜5%未満)、お腹の張り、吐き気、食欲不振など。
このお薬は「便秘」に使われるほど腸を動かす作用があるため、逆に効きすぎて「お腹が緩くなる(下痢をする)」ことがあります。もし下痢がひどい場合は医師に相談してください。
重要な注意点
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漫然と使用しない: 適応疾患(高脂血症、便秘、湿疹など)に対して使う場合、「数ヶ月飲んでも効果がない場合」は、漫然と続けずに中止や変更を検討することとされています。
パンテチン錠は処方せんなしで購入できるの?
パンテチン錠は医療用医薬品の中で「処方箋医薬品以外の医薬品」に分類されています。そのため、「零売薬局」などの一部の薬局では、処方箋なしで購入することが可能です。
当薬局の価格
パンテチン錠100mg
10錠 350円(税込)
90錠 3,000円(税込)
