柴朴湯とは?
柴朴湯(さいぼくとう)は、日本の伝統的な漢方薬の一つです。主に心身の不調、特に気分の落ち込みや呼吸器系の症状を改善するために用いられます。「柴」は柴胡(サイコ)、「朴」は厚朴(コウボク)という生薬を指し、これらが主要な成分となっています。
どんな症状に効果がある?
以下のような症状がある方におすすめです:
- 気分がふさぐ
- のどや食道に異物感がある
- 動悸
- めまい
- 吐き気
- 小児ぜんそく
- 気管支ぜんそく
- 気管支炎
- せき
- 不安神経症
特に、心身の症状が複合的に現れている場合に効果的です。
効果
- 気分の改善
- のどの異物感の軽減
- 呼吸器系の症状緩和
- 不安感の軽減
- せきの改善
- ぜんそく発作の予防
使い方
- 通常、大人は1日7.5gを2~3回に分けて飲みます。
- 食前または食間に服用します。
- 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。
注意点
- 患者の体質や症状を考慮して使用しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
- カンゾウ(甘草)が含まれているので、血清カリウム値や血圧値に影響を与える可能性があります。定期的な検査が必要です。
- 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、同じ生薬が重複しないよう注意が必要です。
- 著しく体力の衰えている方は、副作用が出やすくなる可能性があるので注意が必要です。
- 妊婦や妊娠の可能性のある女性は、必ず医師又は薬剤師に相談してから使用しましょう。
- 授乳中の方は、医師又は薬剤師に相談の上、授乳の継続または中止を検討しましょう。
- 小児への使用については、十分な臨床試験データがありませんが、小児ぜんそくにも使用されます。必ず医師又は薬剤師の指示に従って使用しましょう。
- 高齢者は、一般的に生理機能が低下しているため、減量するなど注意が必要です。
柴朴湯の特徴
柴朴湯は、心身の不調を総合的に改善する効果があります。
主な生薬とその効果:
- 柴胡(サイコ):ストレスを和らげ、気分を改善します。
- 厚朴(コウボク):のどの違和感を軽減し、不安を和らげます。
- 半夏(ハンゲ):のどの違和感や吐き気を改善します。
- 大棗(タイソウ):体力を補います。
- 甘草(カンゾウ):他の生薬の効果を調整し、抗炎症作用があります。
これらの生薬が組み合わさることで、心身の不調を総合的に改善する効果が期待できます。
まとめ
柴朴湯は、気分の落ち込みや呼吸器系の症状など、心身の不調を総合的に改善する効果がある漢方薬です。特に、気分がふさぎ、のどに違和感がある方や、ぜんそくやせきでお悩みの方に適しています。
当薬局での価格
3包 550円(税込)
21包 3,500円(税込)
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