柴苓湯とは?
柴苓湯(さいれいとう)は、日本の伝統的な漢方薬の一つです。「柴」は柴胡(さいこ)、「苓」は茯苓(ぶくりょう)という生薬を指し、これらを主成分とする処方です。主に体調不良や水分代謝の問題を改善するために用いられます。
どんな症状に効果がある?
以下のような症状がある方におすすめです:
- 吐き気
- 食欲不振
- のどの渇き
- 排尿が少ない
- 水瀉性下痢(水のような下痢)
- 急性胃腸炎
- 暑気あたり
- むくみ
特に、体調不良と水分バランスの乱れが同時に起こっている場合に効果的です。
効果
- 吐き気の軽減
- 食欲の改善
- のどの渇きの緩和
- 排尿量の調整
- 下痢の改善
- 胃腸の炎症を抑制
- 暑さによる体調不良の緩和
- むくみの解消
使い方
- 通常、大人は1日9.0gを2~3回に分けて飲みます。
- 食前または食間に服用します。
- 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。
注意点
- 患者の体質や症状を考慮して使用しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
- カンゾウ(甘草)が含まれているので、血清カリウム値や血圧値に影響を与える可能性があります。定期的な検査が必要です。
- 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、同じ生薬が重複しないよう注意が必要です。
- 著しく体力の衰えている方は、副作用が出やすくなる可能性があります。
- 妊婦や妊娠の可能性のある女性は、必ず医師又は薬剤師に相談してから使用しましょう。
- 授乳中の方は、医師又は薬剤師に相談の上、授乳の継続または中止を検討しましょう。
- 小児への使用については、十分な臨床試験データがありません。
- 高齢者は、一般的に生理機能が低下しているため、減量するなど注意が必要です。
柴苓湯の特徴
柴苓湯は、体調不良と水分代謝の問題を同時に改善する効果があります。
主な生薬とその効果:
- 柴胡(サイコ):解熱作用があり、体調を整えます。
- 茯苓(ブクリョウ):利尿作用があり、むくみを改善します。
- 半夏(ハンゲ):吐き気を抑え、胃腸の働きを整えます。
- 甘草(カンゾウ):他の生薬の効果を調整し、抗炎症作用があります。
これらの生薬が組み合わさることで、体調不良を改善しつつ、水分代謝を整える効果が期待できます。
まとめ
柴苓湯は、吐き気や食欲不振、むくみなど、体調不良と水分代謝の乱れに関連する様々な症状を改善するのに効果的な漢方薬です。特に、急性の胃腸炎や暑気あたりなど、突然の体調不良にも効果的です。
当薬局での価格
3包 1,150円(税込)
21包 5,000円(税込)