ミオピン点眼液とは
ミオピン点眼液は、有効成分としてネオスチグミンメチル硫酸塩を含む、目の調節機能改善のための点眼薬です。
参天製薬株式会社が製造販売しており、1967年10月から販売されています。
成分
1mL中に以下の成分を含有しています
- ネオスチグミンメチル硫酸塩 0.05mg
- 塩化カルシウム水和物 0.3mg
- 塩化ナトリウム 6.5mg
- 炭酸水素ナトリウム 0.03mg
- L-アスパラギン酸カリウム 3.5mg
主な適応症
・調節機能の改善
調節機能とは、目のピント合わせの能力のことです。この機能が低下すると、近くのものがぼやけて見えたり、目の疲れが生じやすくなったりします。
目の中にあるピントを調節する筋肉に作用することによって、調節機能の異常を改善します
使用方法
通常、1回2~3滴を1日4回点眼します。症状により適宜増減することがあります。
作用機序
ネオスチグミンメチル硫酸塩は、以下のような作用により調節機能を改善します。
コリンエステラーゼ阻害作用:アセチルコリンという神経伝達物質の分解を抑制し、その作用を持続させます。
毛様体筋の収縮促進:アセチルコリンの作用により、毛様体筋(目の中にある筋肉)の収縮を促進し、水晶体の厚みを変化させることでピント合わせを助けます。
特徴
即効性:点眼後比較的早く効果が現れ始めます。
調節機能の改善:近くのものが見やすくなり、目の疲れが軽減される可能性があります。
縮瞳作用:瞳孔を小さくする作用があるため、まぶしさを感じにくくなることがあります。
注意点
自動車運転など:瞳孔が小さくなるため、夜間の視力に影響を与える可能性があります。自動車の運転や機械の操作には注意が必要です。
他の点眼薬との併用:他の点眼薬を使用する場合は、5分以上間隔をあけて使用してください。
副作用:まれに頭痛、吐き気、目の痛みなどが起こることがあります。
その他に以下のような方はご相談ください。
- アレルギー症状の既往歴がある方
- 閉塞隅角緑内障の方
- 狭隅角や浅前房などの眼圧上昇の素因がある方
- コンタクトレンズ使用者
- 妊娠中または授乳中の方
当薬局の価格
ミオピン点眼液 1瓶(5mL) 500円(税込)