ピレノキシン懸濁性点眼液0.005%とは
ピレノキシン懸濁性点眼液0.005%は、有効成分としてピレノキシンを含む点眼薬です。主に初期の老人性白内障の進行抑制に使用されます。
主な適応症
この薬は以下の症状に効果を発揮します:
初期老人性白内障
老人性白内障は、加齢に伴い目の中の水晶体が濁る疾患です。初期段階では、視力低下や眩しさの増加などの症状が現れます。
使用方法
使用前によく振り混ぜたのち、1回1~2滴を1日3~5回点眼します。
作用機序
ピレノキシンは、以下のような作用により白内障の進行を抑制します:
水晶体タンパク質の変性抑制:水晶体のタンパク質が変性して凝集するのを防ぎます。
抗酸化作用:水晶体の酸化を防ぎ、濁りの進行を抑えます。
特徴
懸濁性:有効成分が液中に均一に分散されているため、使用前によく振る必要があります。
進行抑制:白内障の完全な治療ではなく、進行を遅らせる効果があります。
長期使用:効果を得るためには継続的な使用が必要です。
無色透明:点眼液自体は無色透明で、目に刺激が少ないです。
注意点
振り混ぜ:使用前に必ずよく振り混ぜてください。
コンタクトレンズ:ソフトコンタクトレンズを装着したまま使用しないでください。
他の点眼薬との併用:他の点眼薬を使用する場合は、5分以上間隔をあけて使用してください。
まとめ
ピレノキシン懸濁性点眼液0.005%は、初期の老人性白内障の進行を抑制するための点眼薬です。水晶体のタンパク質変性を抑え、抗酸化作用により白内障の進行を遅らせる効果が期待できます。
ただし、この薬は白内障の進行を遅らせるものであり、完全に予防したりするものではありません。また、効果を得るためには長期的な使用が必要です。
当薬局の価格
1瓶 400円(税込)