五虎湯とは?
五虎湯(ごことう)は、日本の伝統的な漢方薬の一つです。主にせきや気管支ぜんそくの症状改善に用いられます。「五虎」という名前は、5つの強力な生薬を使用していることを意味します。
どんな症状に効果がある?
以下のような症状がある方におすすめです:
- せき(特に痰のからむせき)
- 気管支ぜんそく
- 気管支炎
- 喘鳴(ぜーぜーする呼吸音)
特に、気道の緊張が強く、せきこみが激しい場合に効果的です。
効果
- せきの軽減
- 気管支ぜんそく発作の緩和
- 気道の緊張緩和
- 痰の排出促進
- 呼吸の楽さの向上
使い方
- 通常、大人は1日7.5gを2~3回に分けて飲みます。
- 食前または食間に服用します。
- 年齢、体重、症状によって、量を調整することがあります。
注意点
- 患者の体質や症状を考慮して使用しましょう。効果が感じられない場合は、継続使用を避けましょう。
- カンゾウ(甘草)が含まれているので、血清カリウム値や血圧値に影響を与える可能性があります。定期的な検査が必要です。
- 他の漢方薬と一緒に飲む場合は、同じ生薬が重複しないよう注意が必要です。
- 以下の方は特に注意が必要です:
- 病後の衰弱期や体力が著しく低下している方
- 胃腸が弱い方、食欲不振、吐き気、嘔吐のある方
- 発汗傾向が著しい方
- 循環器系の障害がある方
- 重症高血圧の方
- 排尿障害のある方
- 甲状腺機能亢進症の方
- 高度の腎障害のある方
- 妊婦や妊娠の可能性のある女性は、必ず医師又は薬剤師に相談してから使用しましょう。
- 授乳中の方は、医師又は薬剤師に相談の上、授乳の継続または中止を検討しましょう。
- 小児への使用については、十分な臨床試験データがありません。
- 高齢者は、一般的に生理機能が低下しているため、減量するなど注意が必要です。
五虎湯の特徴
五虎湯は、せきや気管支ぜんそくの症状を改善する効果があります。
主な生薬とその効果:
- 麻黄(マオウ):気管支を拡張し、発汗作用があります。
- 杏仁(キョウニン):せきを抑え、痰を出しやすくします。
- 桑白皮(ソウハクヒ):肺を潤し、痰を除去します。
- 石膏(セッコウ):体内の熱を冷まし、のどの炎症を抑えます。
- 甘草(カンゾウ):他の生薬の効果を調整し、抗炎症作用があります。
これらの生薬が組み合わさることで、せきや気管支ぜんそくの症状を改善する効果が期待できます。
まとめ
五虎湯は、せきや気管支ぜんそくの症状改善に効果的な漢方薬です。特に気道の緊張が強く、せきこみが激しい場合に適しています。気道を広げ、せきを抑える働きがあります。
当薬局での価格
3包 250円(税込)
21包 1,600円(税込)