【鎮咳剤】フスコデ配合錠

 フスコデ配合錠とは？

フスコデ配合錠は、複数の有効成分を組み合わせた配合剤です。咳を抑える作用を持つ咳止め成分と気管支拡張作用の成分、抗アレルギー作用を持つ成分により、様々な呼吸器症状に効果があります。

有効成分と特徴

フスコデ配合錠は1錠中に以下の成分を含みます。
日局　ジヒドロコデインリン酸塩 3mg
日局　dl -メチルエフェドリン塩酸塩 7mg
日局　クロルフェニラミンマレイン酸塩 1.5mg

ジヒドロコデインリン酸塩は中枢性の咳止め作用があり、咳止め目的で配合されています。

脳の延髄にある咳中枢の興奮を抑えて咳を鎮める鎮咳（咳止め）成分で、鎮咳去痰薬や総合感冒薬（かぜ薬）に配合されています。
優れた鎮咳作用を発揮する一方で、鎮痛・鎮静作用や腸の運動を抑える作用もあり、眠気や便秘などが起こりやすいことが知られています。また、気道分泌も抑制されるため痰の粘りが強くなり、痰が出しにくくなることから、どちらかというと痰を伴わない「から咳」に適した成分といえます。
ー大正製薬製品情報サイト（https://www.taisho-kenko.com/ingredient/40/）より引用

dl-メチルエフェドリン塩酸塩は気管支を広げる作用があり、呼吸を楽にする目的で配合されています。

交感神経を刺激することで気管支を広げて呼吸を楽にし、咳を鎮める成分です。この作用を利用して、総合感冒薬（かぜ薬）や鎮咳去痰薬、鼻炎用内服薬などを中心に広く使用されています。また、局所の血管を収縮させることで出血を抑える効果により、痔疾用外用薬にも配合されています。
ー大正製薬製品情報サイト（https://www.taisho-kenko.com/ingredient/10/）より引用

クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗アレルギー作用があり、アレルギー性の気管支収縮からくる咳や喘鳴感などを抑制する目的で配合されています。

ヒスタミンの働きを阻害する抗ヒスタミン作用により、くしゃみ、鼻水、かゆみ、腫れなどのアレルギー症状を緩和します。
総合感冒薬（かぜ薬）、鎮咳去痰薬、鼻炎用内服薬などの他、点鼻薬、点眼薬、トローチなどの外用薬にも配合されています。また、脳の嘔吐中枢に働いてめまいや吐き気を起きにくくする作用により、乗物酔い防止の薬にも使用されています。
抗ヒスタミン成分の中では比較的即効性と持続性に優れている一方で、眠気や口の渇きが起こりやすいのが特徴です。
ー大正製薬製品情報サイト（https://www.taisho-kenko.com/ingredient/30/）より引用

効果・効能

以下の疾患に伴う咳

気管支の疾患

• 急性気管支炎
• 慢性気管支炎

感染性の疾患

• 感冒（かぜ）
• 上気道炎
• 肺炎
• 肺結核

使用方法

成人の場合
通常1回3錠ずつ、3回に分けて服用します。症状に応じて1回量は調整します。

12歳以上15歳未満の場合
通常1回2錠ずつ、3回に分けて服用します。症状に応じて1回量は調整します。

使用上の注意点

12歳未満の小児、ぜんそくのある人、閉塞隅角緑内障の人、前立腺肥大症の人、アドレナリンなどカテコールアミンを投与中の人、アヘンアルカロイドにアレルギー歴のある人は原則使用できません。

他の鎮咳去痰薬、かぜ薬、鎮静薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬との併用は市販薬であっても避けてください。用法・用量を守り、長期の連用は避けてください。

服用中に眠気を起こすことがあるので、自動車の運転や危険を伴う機械操作などは控えてください。

1. 服用に関する注意
- 決められた回数と量を守りましょう
- 自己判断での増減は避けてください
- 食後の服用が望ましいです

2. 眠気・集中力への影響
- 眠気を感じることがあります
- 自動車の運転や機械の操作は避けてください

3. アルコールとの関係
- アルコールとの併用は避けてください
- 眠気が強くなる可能性があります

以下の方は特に注意が必要です

- 呼吸機能が低下している方（呼吸抑制作用があるため）
- 肝機能障害のある方
- 腎機能障害のある方
- 高齢の方
- 妊娠中・授乳中の方

気をつけるべき症状

服用後に、強い眠気、発疹、発赤、かゆみ、吐き気・嘔吐、食欲不振、めまいなどが現れた場合は副作用の可能性があるので、使用を中止してください。

服用後これらの症状を感じたらご相談ください。

フスコデ配合錠は処方せんなしで買える？

フスコデ配合錠は処方せん医薬品ではありませんので、処方せんがなくても購入可能です。零売薬局などで購入することができます。

当薬局の価格

10錠　300円(税込)