アコニンサン錠とは?
アコニンサン錠は、鎮痛(痛みを和らげる)、強心(心臓の働きを助ける)、利尿(尿を出やすくする)といった作用を有するとされる医薬品です。
アコニンサン錠に含まれるブシ末の原料であるトリカブト(附子(ブシ)とも呼ばれる)は古くから生薬として漢方や民間療法で使われています。なお、トリカブトは有毒植物として取り扱いに注意が必要とされてきた歴史があり、現在では適切に減毒処理を行ったものが製剤化されています。
成分
アコニンサン錠1錠には、166.67mgの加工ブシ末が含まれています。1包に含まれる3錠でおよそ0.5g分のブシ末と同等です。
加工ブシ末は、トリカブト属の加工塊根を加工したもので、アコニチン、メサコニチンなどの成分が含まれており、これらが薬効をもたらします。
ブシ末の成分は以下の作用があります。
- 新陳代謝の促進
- 体を温める効果
- 血流改善
- 鎮痛作用
- 強心作用
- 利尿作用
主な作用
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鎮痛作用:
アコニンサン錠は痛みを和らげる作用があり、神経痛や各種の痛み症状に対して用いられることがあります。 -
強心作用:
心臓の収縮力を高め、心機能をサポートするとされています。心臓に関連する症状を改善するため、医師の判断で使用される場合があります。 -
利尿作用:
尿の排出を促し、水分バランスを整えることで体内の余分な水分を減らす働きがあります。
特に冷えを伴う各種症状に効果があります。
用法・用量
通常、成人の場合、1日あたり9錠(加工ブシ末として1.5g)を3回に分けて服用することが一般的ですが、症状や体質に応じて適宜調整を行います。
副作用
副作用として、動悸、のぼせ、舌のしびれ、吐き気などが報告されています
服用上の注意点
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アコニンサン錠はブシ末を含むため、過量服用は副作用リスクが高くなり注意が必要です。
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体力が充実している方や、暑がりでのぼせやすい方は副作用が出やすいので注意が必要です。
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他の漢方薬と併用する場合は、成分の重複に注意が必要です。
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ほかの漢方薬・医薬品を服用している場合、相互作用等問題がないか、ご相談ください。
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服用中に、動悸、吐き気、心拍数の変化、舌のしびれなどの異常を感じた場合は、ご相談下さい。
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すべての人に同様に効果があるものではありません。証(体質・症状)を考慮して使用するお薬です。経過を十分に観察し、症状・所見の改善がみられない場合には、継続投与を避け、相談してください。
製造販売業者等
製造販売元:三和生薬株式会社 栃木県宇都宮市平出工業団地 6-1
発売元:化研生薬株式会社 大阪市旭区赤川2丁目7-4
当薬局の価格
3包(9錠) 300円(税込)