
1本 5g 1,400円(税込)
ビダラビン軟膏3%の効能・効果と使用方法について
ビダラビン軟膏3%は、ヘルペスウイルスによる皮膚感染症の治療に使用される外用薬(塗り薬)です。有効成分のビダラビンは抗ウイルス薬で、ウイルスの増殖を抑制することで症状の改善を図ります。アラセナA軟膏3%と同じ有効成分を含む医薬品です。
効能・効果
ビダラビン軟膏3%は、以下の疾患に効果があります:
-
単純疱疹(たんじゅんほうしん)
- 単純ヘルペスウイルスによる感染症
- 口唇ヘルペス:唇や口の周りに水ぶくれや赤い発疹ができる
- 性器ヘルペス:性器やその周辺部に水ぶくれができる
- 再発しやすいという特徴がある
-
帯状疱疹(たいじょうほうしん)
- 水疱瘡(みずぼうそう)のウイルスが神経に潜んでいて、免疫力が低下した時に再活性化する病気
- 体の左右どちらか一方に、神経に沿って帯状に水ぶくれや発疹が現れる
- ピリピリとした強い痛みを伴うことが多い
用法・用量
- 塗布回数:患部に適量を1日1~4回塗布または貼布する
- 塗布方法:清潔な手または清潔なガーゼなどを使用して、患部に薄く塗り広げる
使用上の重要な注意点
1. 早期使用が効果的
- 発症から5日以内に使用を開始することが原則です
- 発病初期に近いほど効果が期待できるため、症状を発見したらできるだけ早く医療機関を受診しましょう
- ウイルスの増殖が活発な初期段階で使用することで、より高い治療効果が得られます
2. 使用期間の目安
- 7日間使用しても改善の兆しがみられない場合、または悪化する場合は、他の治療法に切り替える必要があります
- 自己判断で長期間使用を続けることは避け、医師の指示に従いましょう
3. 全身症状がある場合の注意
- ビダラビン軟膏3%は局所治療(患部だけの治療)を目的とした薬剤です
- 以下のような全身症状がある場合は重症化することがあるため、内服薬などの全身治療を検討する必要があります:
- 発熱
- 汎発疹(全身に広がる発疹)
- 全身の倦怠感
- リンパ節の腫れ
ビダラビン軟膏の特徴
有効成分:ビダラビン
- DNA合成阻害作用:ヘルペスウイルスのDNA合成を阻害し、ウイルスの増殖を抑制します
- 選択的作用:ウイルス感染細胞により多く取り込まれるため、正常な細胞への影響が少ないとされています
- 局所高濃度:外用薬として直接患部に塗布することで、局所的に高い濃度で作用します
軟膏剤としての利点
- 保護作用:患部を外部の刺激から保護します
- 持続性:薬剤が患部に長時間留まり、持続的な効果が期待できます
- 適用範囲:じくじくした患部から乾燥した患部まで幅広く使用できます
正しい使用方法
1. 塗布前の準備
- 手をよく洗い、清潔にします
- 患部を清潔にし、余分な分泌物があれば優しく拭き取ります
2. 塗布方法
- 適量を患部に薄く塗り広げます
- 厚く塗りすぎる必要はありません
- 清潔なガーゼで覆うこともあります(医師の指示に従って)
3. 塗布後の注意
- 手をよく洗います
- 他の部位への感染拡大を防ぐため、タオルなどの共用は避けます
使用時の注意事項
感染予防対策
- 接触感染の防止:患部に触れた後は必ず手洗いをしましょう
- 共用物の使用禁止:タオル、食器、化粧品などの共用は避けましょう
- 患部の保護:患部を掻いたり、無理に水ぶくれを破ったりしないようにしましょう
保存・管理
- 適切な保存:直射日光を避け、涼しい場所で保管してください
- 小児への配慮:小児の手の届かない場所に保管しましょう
- 使用期限の確認:期限切れの薬剤は使用しないでください
他の治療薬との違い
内服薬との使い分け
- 軽症例:局所的な症状に対してはビダラビン軟膏による外用治療
- 重症例や全身症状を伴う場合:内服の抗ウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビルなど)による全身治療
- 併用治療:医師の判断により、外用薬と内服薬を併用することもあります
まとめ
ビダラビン軟膏3%は、単純疱疹や帯状疱疹の治療に効果的な外用薬です。早期使用が治療効果を高める重要な要因であり、症状に気づいたら速やかに医療機関を受診することが大切です。
局所治療薬としての限界もあるため、全身症状がある場合は内服薬などの全身治療が必要になることも理解しておきましょう。適切な使用方法と感染予防対策を守り、医師の指示に従って治療を行うことで、より良い治療効果が期待できます。
使用方法や副作用について不明な点があれば、必ず医師や薬剤師にご相談ください。
当薬局の価格
1本 5g 1,400円(税込)