
亜鉛華単軟膏 200円~
亜鉛華単軟膏(10%)ってなに?
亜鉛華単軟膏(10%)は、皮膚疾患の治療に使用される軟膏です。主成分である酸化亜鉛が持つ収れん作用や消炎作用を活かし、患部を保護しながら治癒を促進します。
亜鉛華単軟膏の基本情報
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製剤名: 亜鉛華単軟膏(10%)
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主成分: 酸化亜鉛(10%配合)
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基剤: ミツロウ、ダイズ油、ジブチルヒドロキシトルエン
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性状: 淡黄色の軟膏で、わずかに特異な臭いがあります。
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保存方法: 室温保存
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使用期限: 3年
効能・効果
亜鉛華単軟膏は以下の皮膚疾患に対して収れん・消炎・保護・緩和な防腐作用を発揮します。
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外傷、熱傷(軽度)、凍傷
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湿疹・皮膚炎
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肛門そう痒症
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白癬(水虫など)
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面皰(にきび)
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せつ・よう(皮膚感染症)
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その他の皮膚疾患によるびらん・潰瘍・湿潤面
使用方法
通常、症状に応じて以下のように使用します。
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塗擦または貼布: 患部に直接塗布するか、清潔なガーゼに塗布して貼り付けます。
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頻度: 1日1~4回程度。
拭き取りにくい場合にはオリーブオイルなどを使用して優しく拭き取ります。
作用機序
亜鉛華単軟膏は以下のような作用を持っています。
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酸化亜鉛が皮膚表面でタンパク質と結合し、不溶性の沈殿物や被膜を形成。
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毛細血管の透過性を低下させることで炎症を抑制。
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滲出液を吸収し、患部を乾燥させて治癒を促進。
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痂皮(かさぶた)を軟化させ、肉芽形成や表皮形成を助けます。
禁忌事項
以下の場合には使用しないでください。
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重度または広範囲の熱傷:
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酸化亜鉛が創傷部位に付着し、組織修復を遅延させる恐れがあります。
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眼への使用:
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眼周囲には適用しないよう注意が必要です。
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副作用
比較的安全性が高い薬剤ですが、副作用として以下が報告されています。
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過敏症状(発疹、刺激感など)
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長期間使用による皮膚乾燥
特徴と使い分け
亜鉛華単軟膏は酸化亜鉛濃度が10%であり、亜鉛華軟膏と比較して少し乾燥した患部や長期使用にも適しています。滲出液が多い湿潤状態などでは酸化亜鉛濃度20%の亜鉛華軟膏が使用される場合もあります。症状に応じて使い分けることが大切です。
まとめ
亜鉛華単軟膏(10%)は軽度から中等度の皮膚疾患に対して効果的な治療薬です。その収れん・消炎作用によって患部を保護しながら治癒を促進します。
亜鉛華単軟膏は薬局で購入できる?
亜鉛華単軟膏はドラッグストアなどではあまり販売されていません。亜鉛華軟膏やポリベビーなどの酸化亜鉛を配合した軟膏で代替ができるか相談してみてください。
医療用の亜鉛華単軟膏は零売薬局などで購入が可能です。
当薬局での価格
亜鉛華単軟膏
10g 200円(税込)
50g 520円(税込)